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URAWA WARD / 20-YEAR DATA REPORT

「ほぼ都内」の浦和。不動産の価値は20年でどう変わった?

浦和区の相場は、20年間ずっと同じ調子で上がったわけではありません。土地は2011年ごろまで下がり、その後2015年まではおおむね横ばいでした。上昇が明確になった時期と、町丁・物件種別・築年帯の違いを順に見てみましょう。

公開 2026年8月21日最終確認 2026年8月24日

ANALYSIS BASE

7,917取引
対象期間
2006-2025
対象地域
さいたま市浦和区
代表値
中央値

浦和区の新築65㎡は1億701万円。「ほぼ都内」の価格を東京側と比べる

2026年5月、SUUMOカウンターの店頭に掲示されていた「新築マンション価格相場MAP」を見てみましょう。これは、このあとの20年推移とは別の、新築マンションの時点比較です。

同じ掲示の65㎡欄では、東京都北区が9,628万円、足立区が8,146万円、板橋区が7,635万円でした。浦和区の表示額は、東京23区北側の三つの区も上回っています。

浦和区ではURAWA THE TOWERの販売時期と重なります。1億701万円という表示は、URAWA THE TOWERがこの時点の浦和区の新築相場を牽引していると考えるのが自然でしょう。

新築マンション・65㎡欄の比較
  1. 埼玉県浦和区
    10,701万円
  2. 東京都北区
    9,628万円
  3. 東京都足立区
    8,146万円
  4. 東京都板橋区
    7,635万円
  5. 埼玉県大宮区
    5,061万円

出典:2026年5月 SUUMOカウンター店頭掲示『新築マンション価格相場MAP』。掲示のレイアウトは転載せず、同じ65㎡欄の数値を再構成しています。

20年で何が起きたか

まず、区全体の変化から見てみましょう。土地は、2006年の32.1万円/㎡から2011年の29.4万円/㎡へ下がり、2015年は30.0万円/㎡でした。その後、2025年には49.1万円/㎡となっています。20年間は、2011年ごろまでの下落、2012〜2015年のおおむね横ばい、2016年以降の上昇という三つの時期に分かれます。

中古マンションは2006年44.0万円/㎡、2015年46.2万円/㎡、2025年71.9万円/㎡です。前半は土地ほど下がらず、2015年以降の上昇が大きくなっています。土地と中古マンションは同じ年に上昇または下落することが多いものの、価格帯と変化の大きさは異なります。

戸建ては2006年39.1万円/㎡、2015年42.4万円/㎡、2025年52.3万円/㎡でした。ただし、ここでいう戸建て単価は土地と建物を合わせた取引総額を土地面積で割ったものです。建物だけの価格や、建物の性能を示す数字としては読めません。

3つとも1㎡あたりの価格ですが、中身はそれぞれ異なります。土地と戸建ては土地面積、中古マンションは専有面積を基準にした数字です。物件種別間の単価を直接比べるのではなく、それぞれが20年間でどう変化したかを確認します。

FIG. 01浦和区の物件種別ごとの20年推移
中古マンション土地戸建て(土地・建物)
横にスクロールして全体を見る →01632486480万円/㎡2006201020152020202544.046.271.932.130.049.139.142.452.3
年別の数値と件数を見る
中古マンション土地戸建て(土地・建物)
200644.0万円/㎡(n=13632.1万円/㎡(n=11639.1万円/㎡(n=103
200742.7万円/㎡(n=8832.1万円/㎡(n=10439.0万円/㎡(n=100
200841.6万円/㎡(n=10531.8万円/㎡(n=8439.0万円/㎡(n=85
200941.4万円/㎡(n=10529.6万円/㎡(n=7836.7万円/㎡(n=100
201041.7万円/㎡(n=11129.5万円/㎡(n=12537.6万円/㎡(n=104
201142.9万円/㎡(n=11529.4万円/㎡(n=10640.0万円/㎡(n=127
201242.9万円/㎡(n=12830.0万円/㎡(n=11840.0万円/㎡(n=134
201343.0万円/㎡(n=13029.6万円/㎡(n=12639.0万円/㎡(n=173
201443.5万円/㎡(n=11830.0万円/㎡(n=10639.3万円/㎡(n=148
201546.2万円/㎡(n=14030.0万円/㎡(n=11242.4万円/㎡(n=162
201650.0万円/㎡(n=12831.5万円/㎡(n=10344.8万円/㎡(n=195
201754.3万円/㎡(n=11634.1万円/㎡(n=9546.5万円/㎡(n=197
201856.0万円/㎡(n=16138.0万円/㎡(n=8246.7万円/㎡(n=164
201956.7万円/㎡(n=13440.9万円/㎡(n=9348.0万円/㎡(n=134
202058.7万円/㎡(n=15341.6万円/㎡(n=9849.7万円/㎡(n=189
202162.7万円/㎡(n=20942.8万円/㎡(n=9351.4万円/㎡(n=255
202267.7万円/㎡(n=23345.5万円/㎡(n=8553.3万円/㎡(n=226
202372.2万円/㎡(n=15347.0万円/㎡(n=7555.0万円/㎡(n=206
202472.7万円/㎡(n=13849.2万円/㎡(n=9553.3万円/㎡(n=194
202571.9万円/㎡(n=17449.1万円/㎡(n=6152.3万円/㎡(n=191

3年移動中央値(前後1年を含む3年分)。縦軸は万円/㎡。端の年は片側の年しか含まれないため、単年の変化を断定する用途には向きません。

土地・中古マンション・戸建てのいずれも、20年間ずっと上昇したわけではありません。特に土地は、2011年ごろまで下落したあと、2015年まで横ばいでした。現在の中央値と、そこへ至るまでの変化を分けて確認することが大切です。

背景を重ねると、前半の下落は金融危機後の市場低迷と時期が重なります。その後は、湘南新宿ラインの浦和駅停車や上野東京ラインの開業、低金利、都心部との価格差など、複数の要因が需要を支えたと考えられます。一つの出来事だけで説明するのではなく、相場の転換時期と周辺環境の変化を合わせて見るのがよさそうです。

2020年代には、浦和駅西口南高砂地区の大規模複合再開発も具体化しています。その住宅部分がURAWA THE TOWERです。駅前の変化を示す一例として、URAWA THE TOWERの建物情報・募集状況も確認できます。

いちばん高い町、いちばん伸びた町

町ごとの違いも見てみましょう。直近7年の中古マンション中央値で最も高いのは、東高砂町の101.2万円/㎡(8件)です。町丁全体の年あたり取引件数は3.1件なので、件数も合わせて確認します。取引件数がより多い町丁では、高砂が97.1万円/㎡(59件)、東仲町が93.3万円/㎡(33件)、仲町が85.7万円/㎡(97件)です。土地では岸町が68.5万円/㎡(62件)、東仲町が65.3万円/㎡(10件)、高砂が62.6万円/㎡(14件)でした。

町丁別の順位は、中央値と件数を合わせて確認します。直近7年の全種別を合わせた年あたり取引件数は、常盤が73.4件、領家が46.6件、本太が34.3件です。価格が高い町と、取引件数が多い町は同じではありません。

FIG. 02直近7年の町丁別単価ランキング

中古マンション

  1. 01東高砂町n=8101.2万円/㎡
  2. 02高砂n=5997.1万円/㎡
  3. 03東仲町n=3393.3万円/㎡
  4. 04仲町n=9785.7万円/㎡
  5. 05岸町n=7983.3万円/㎡
  6. 06前地n=9171.8万円/㎡
  7. 07常盤n=34468.9万円/㎡
  8. 08北浦和n=9261.4万円/㎡
  9. 09本太n=8760.0万円/㎡
  10. 10東岸町n=1957.1万円/㎡

土地

  1. 01岸町n=6268.5万円/㎡
  2. 02東仲町n=1065.3万円/㎡
  3. 03高砂n=1462.6万円/㎡
  4. 04常盤n=6456.4万円/㎡
  5. 05前地n=1552.4万円/㎡
  6. 06北浦和n=4051.7万円/㎡
  7. 07本太n=5551.4万円/㎡
  8. 08仲町n=2850.3万円/㎡
  9. 09元町n=4249.5万円/㎡
  10. 10神明n=2746.3万円/㎡

2019年以降の中央値。直近の件数が8件未満の項目は中央値を表示していません。各行のnは、その物件種別の集計件数です。

中古マンションでは高砂・東仲町・仲町、土地では岸町・東仲町・高砂が上位です。同じ「浦和区内」でも、物件種別を変えると順位が入れ替わります。

棒の長さだけでなく、町名の下にあるnも見てみてください。nが大きい町は、より多くの取引から中央値ができています。反対に件数が少ない町では、一つひとつの取引条件が数字に表れやすくなります。

次に、現在の高さではなく、20062010年から直近7年までの変化を見ます。土地の伸び率は岸町が1.71倍、北浦和が1.67倍、本太が1.66倍です。岸町は直近の土地単価でも上位ですが、北浦和と本太は「現在の単価順位」と「伸び率順位」が同じではありません。

FIG. 03土地単価の伸び率ランキング
20062010年と同水準1.71
  1. 01岸町直近 n=621.71
  2. 02北浦和直近 n=401.67
  3. 03本太直近 n=551.66
  4. 04高砂直近 n=141.62
  5. 05常盤直近 n=641.59
  6. 06東仲町直近 n=101.55
  7. 07元町直近 n=421.54
  8. 08前地直近 n=151.46
  9. 09駒場直近 n=191.44
  10. 10仲町直近 n=281.38
  11. 11上木崎直近 n=381.35
  12. 12木崎直近 n=291.34
  13. 13針ヶ谷直近 n=271.28
  14. 14神明直近 n=271.20
  15. 15領家直近 n=451.17
  16. 16皇山町直近 n=81.04
  17. 17瀬ヶ崎直近 n=351.01
  18. 18大東直近 n=290.99

直近7年の中央値を2006〜2010年の中央値で割った値。起点または直近の件数が基準に満たない町丁は除外しています。

「単価が高い町」と「過去の水準から伸びた町」では、上位の町丁が異なります。ランキングを見るときは、起点の価格と件数も合わせて確認してください。

土地が強い町と、マンションが強い町

土地と中古マンションの両方で中央値を出せる町丁を、一枚の散布図で見比べてみましょう。たとえば仲町は中古マンション区内3位、土地8位で、マンション単価を土地単価で割った比率は1.71倍です。上木崎も同比率が1.64倍となっています。

一方、岸町は中古マンション4位、土地1位で、同比率は1.22倍です。元町は中古マンション11位、土地9位、同比率1.01倍でした。この比率は、その町で取引された土地と中古マンションの単価差を表しています。

FIG. 04町丁別の土地単価と中古マンション単価
横にスクロールして全体を見る →0018253550537570100土地の中央値(万円/㎡)中古マンションの中央値(万円/㎡)高砂東仲町仲町岸町前地常盤北浦和本太上木崎駒場元町針ヶ谷領家瀬ヶ崎木崎大東
町丁別の数値を見る
町丁土地中古マンション比率
高砂62.6万円/㎡(n=1497.1万円/㎡(n=591.55
東仲町65.3万円/㎡(n=1093.3万円/㎡(n=331.43
仲町50.3万円/㎡(n=2885.7万円/㎡(n=971.71
岸町68.5万円/㎡(n=6283.3万円/㎡(n=791.22
前地52.4万円/㎡(n=1571.8万円/㎡(n=911.37
常盤56.4万円/㎡(n=6468.9万円/㎡(n=3441.22
北浦和51.7万円/㎡(n=4061.4万円/㎡(n=921.19
本太51.4万円/㎡(n=5560.0万円/㎡(n=871.17
上木崎33.3万円/㎡(n=3854.7万円/㎡(n=461.64
駒場37.0万円/㎡(n=1951.3万円/㎡(n=151.39
元町49.5万円/㎡(n=4250.0万円/㎡(n=371.01
針ヶ谷42.4万円/㎡(n=2743.8万円/㎡(n=621.03
領家34.4万円/㎡(n=4542.9万円/㎡(n=661.25
瀬ヶ崎20.9万円/㎡(n=3529.0万円/㎡(n=341.39
木崎19.4万円/㎡(n=2924.2万円/㎡(n=101.24
大東21.4万円/㎡(n=2922.3万円/㎡(n=81.04

横軸が土地、縦軸が中古マンション。いずれも2019年以降の中央値で、両方に8件以上ある町丁だけを表示しています。

右へ行くほど土地単価が高く、上へ行くほど中古マンション単価が高い図です。駅距離、築年、住戸面積などの条件は揃えていないため、点の位置だけで個別物件の価格を推定することはできません。

散布図では、右上にある町ほど土地と中古マンションの両方が高い位置にあります。一方で、上下または左右のどちらかへ寄る町もあります。ランキングを別々に見るより、町ごとの市場の違いをつかみやすい見方です。

古くなるとどうなるか

最後に、築年帯による違いを見てみましょう。築0〜9年の中央値を100とした指数では、中古マンションは順に100 → 84 → 63 → 47 → 30、戸建ては100 → 84 → 69 → 60 → 67です。中古マンションは築年帯が上がるにつれて指数が低くなり、築40〜49年では30となっています。

戸建ては築30〜39年の60から築40〜49年の67へ上がっています。築40〜49年の集計件数は62件です。戸建て単価には土地価格も含まれるため、建物だけの価格変化ではなく、土地と建物を合わせた取引結果として見ます。

0〜9年の戸建ては613件で、新築建売が多く含まれる可能性があります。中古マンションの同じ築年帯は377件です。物件種別間で起点の構成が違うため、指数同士の高低ではなく、それぞれの築年帯による変化を見ます。

FIG. 05築0〜9年を100とした築年帯別指数
中古マンション戸建て(土地・建物)
横にスクロールして全体を見る →0255075100指数0〜9年10〜19年20〜29年30〜39年40〜49年100n=37784n=31863n=30447n=11130n=66100n=61384n=6669n=7760n=10767n=62

図中のnは各築年帯の集計件数。戸建ての築年別単価は土地と建物を合わせた取引総額を延床面積で割った値。建物だけの価値ではない。

中古マンションでは、築年数が増えるほど指数が低くなっています。戸建ての築年別指数には土地価格の影響も含まれます。

この指数は築浅物件からの値下がり率を予測するものではありません。各築年帯で実際に取引された物件の中央値を並べたものなので、立地や面積、物件の構成が違う点を踏まえて見てください。

数字の見方(注記)

本記事は、国土交通省が公表する不動産取引データをもとに、さいたま市浦和区2006-2025年の7,917件をまとめたものです。価格はすべて1㎡あたりの中央値です。平均値ではありません。

区全体の推移は3年移動中央値(前後1年を含む3年分)です。町丁別の「直近」は2019年以降を指し、直近7年で全種別を合わせて20件未満の町丁は集計対象から外しています。さらに、物件種別ごとの件数が8件未満の場合は中央値を表示していません。件数が少ない町丁の数字を0や低価格と読み替えることはできません。

取引価格には、駅距離、面積、形状、接道、築年、階数、取引時点などの違いが含まれます。区や町丁の傾向を見比べるための数字としてご覧ください。

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